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2011年01月30日

Mitsubishi: ミニカ, Minica (8代目) Part5

三菱: ミニカ, Minica (8代目) Part4の続きです。息抜きの妄想記事があれよあれよという間にPart5まで来てしまいました。ここでは先ほどの記事にあるような加工を施したエンジンをミニカの5MTに組み合わせたとき、ギヤ比的にはどのような感じになるのかを見ていき、ついでに装着可能なタイヤについても調べてみるつもりです。

まず最初にミニカチャレンジカップの目的について再確認しておきましょう。ミニカチャレンジカップは速さを追求する通常のレースではなく、自分で加工して組み上げたエンジンを載せて乗ってみることを何よりの楽しみとしているものであり、速かろうが遅かろうが壊れようがどうなろうがは二の次です。自分の加工技術の限界=車の限界、つまり己との戦いであり、言い方を変えれば ”究極の独り遊び” をするわけです。一般向けではないし一般受けしないのは百も承知のこと、ただ独り黙々とああでもないこうでもないを繰り返して孤高を持するのです。

あれこれと手を入れてノーマルとは別物となったミニカは純然たるサーキット仕様なので一般走行はできず、故に実際に乗ってみるのは私有地かサーキットに限られます。一般的にはみんなでワイワイと楽しげに準備をしたりするものですが、究極の独り遊びを標榜するからには誰の力を借りることもありません。サーキットまでキャリアカーで運ぶのも独り、パドックで準備するのも独り、華やかな車に囲まれて肩身の狭い思いをするのも独り、怪訝な目で見られても何がどうなっても常に独り。寂しいようではありますが、いざコースに出てしまえば誰しも孤独なのですから大したことではありません。パドックでの僅かな時間など休み時間中ずっと寝たフリをしているようなものです。

孤高ごっこはこのくらいにして本題に入ります。Part4での内容は工作機械と治具を用意することにより誰でも可能となる加工をしただけで、ECUを書き換えてもいなければブーストを上げてもいません。レーシーなシールを貼ったら馬力が上がったような気がするチューニング、いわゆる ”ステッカーチューン” であったり、オカルティックなアイテムを装着することであらゆる効率が向上したような気がする ”オカルトチューン” のようなものです。餅は餅屋というように、いくら工作機械を揃えてみたところで本職の手による加工には及びません。改悪になってなければそれだけで御の字です。

さて、トッポに搭載されている3G83型ターボエンジンは64馬力を6000回転、9.5kg・mを3500回転で発生させ、タコメータのレッドゾーンはNAより500回転低い7000回転からとなっているようです。後は装着タイヤの選定をするわけですが、ミニカライラに標準の145/80R12を基準に車検適合範囲(-22.5%〜+6.0%)の中で上下させてトータルでのギヤ比の変移を見ていきます。


ミニカ改のギヤ比 (FF, 5MT, 装着タイヤ145/80R12の場合)
8th-minica-kai_gear-ratio.PNG
※クリックで拡大
レブ:7000rpm, タイヤサイズ:145/80R12, 直径:53.7cm
 ギヤ ギヤ比ステップ比レブ時の速度シフトアップ
後の回転数
1速3.538-38.5km/h-
2速2.0520.58066.4km/h4060rpm
3速1.3920.67897.9km/h4750rpm
4速0.9700.697140.5km/h4880rpm
5速0.8100.835168.2km/h5850rpm
Final5.200---

トップギヤでの回転数
速度回転数
40km/h1660rpm
60km/h2500rpm
80km/h3330rpm
100km/h4160rpm
140km/h5830rpm
3G83型ターボのレブリミットを7000回転とすると、4速から5速に繋いだ後の回転数が高すぎるように見えます。4速7000回転から5速に繋いで5800回転まで落ちるとパワーバンドの上限まで200回転しかありません。もうちょっと回転数の低いところで繋いでターボ車ゆえのトルクを堪能したいところです。
参考:3G83型ターボとNAのギヤ比のグラフ

また、レブリミットが500回転下がるということは同じタイヤに同じギヤ比だとその分だけ最高速が下がるということでもあるようです。たった500回転分とは言ってもNAが時速180kmまで出ていたことを思えば、せっかくのターボ車なのに時速168kmで頭打ちではやっぱりもったいない気がします。直線が100mもないようなミニサーキットであれば十分なれど、そこそこのストレート長があるコースだと辛いです。

ギヤ比に手を入れずに最高速を伸ばす方法としては、レブリミットを上げるかタイヤサイズを大きくするかの手段があります。単にレブリミットをNAと同じ7500回転まで上げてもエンジンがノーマルの場合は馬力のピークを超えているので回るだけの効果しかありませんが、それでも5速ギヤの最高速を時速180km仕様にすることはできます。

ここからはもう一方の、タイヤサイズの大径化による最高速アップについて見ていきます。ファイナルギヤを高くするのと同じ効果があるのでやりすぎると加速力に影響してしまいますが、ギヤ比が低すぎる車の場合は割と有効な手段なのではなかろうかと思います。注意点としては小さい車に大きなタイヤの組み合わせは見た目に大変よろしいことから、ついつい極端に走って超大径タイヤを装着したくなるものの、タイヤが入らないからとホイールアーチをディスクサンダーで切ったり、フェンダーの内側を大ハンマーで叩いて凹ましたりするのはスマートにないので程よい加減で満足することが重要です。

というわけで、できるだけ純正の状態を維持したままレーシングカーとするために、タイヤの大径化は時速40kmのときの誤差が車検適合範囲上限の+6.0%以下に収まるサイズのものを探してみます。


車検適合範囲内(+6.0%まで)での大径化
タイヤ: 145/80R12, 直径: 53.7cm
表記直径(cm)実速度
(km/h)
誤差(%)
155/80R1255.341.2+3.0
135/80R1354.640.7+1.7
145/80R1356.241.9+4.7
155/70R1354.740.8+1.9
165/65R1354.540.6+1.5
165/70R1356.141.8+4.5
175/60R1354.040.2+0.6
175/65R1355.841.6+3.9
155/65R1455.741.5+3.7
165/55R1453.740.00
165/60R1455.441.3+3.2
175/55R1454.840.8+2.0
175/60R1456.642.2+5.4
185/55R1455.941.6+4.1
155/60R1556.742.2+5.6
165/50R1554.640.7+1.7
165/55R1556.341.9+4.8
185/50R1556.642.2+5.4
195/45R1555.741.5+3.7
165/40R1653.840.1+0.2
165/45R1655.541.4+3.4
175/45R1656.442.0+5.0
195/40R1656.241.9+4.7
165/35R1754.740.8+1.9
165/40R1756.442.0+5.0
185/35R1756.141.8+4.5
左にある表はノーマルの145/80R12のタイヤと比べたとき、スピードメータの誤差が0〜+6.0%の範囲でタイヤサイズを拡大できる組み合わせを集めたものです。可能な限り市販されているタイヤを集めたつもりですが、ひょっとしたら抜けているものがあるかもしれません。

当初は+6.0%までという縛りを厳しいように思いましたが、こうして見ると意外に多くの選択肢があるようなので常識の範囲内でインチアップして楽しむ分には問題なさそうです。二二六条にある ”時速31.0〜40.0kmまで” という検査基準はさすがにちょっと・・

さて、プラスに振れる方向のタイヤで最も変化が小さかったのは165/55R14のタイヤで誤差0%、最も変化が大きかったのは155/60R15で誤差+5.6%です。車検対応で考えるなら+5.6%の誤差はギリギリすぎて不合格の可能性大なのでもう少し控えめにしたほうが精神衛生上好ましかろうと思います。というか、車検を受けて一般走行するならノーマルのサイズがあらゆる面で勝るように思います。

サーキットでの走行を前提とすると、できるだけ太い(タイヤ幅の広い)タイヤのほうが絶対的なグリップ力が増してコーナリングスピードが稼げるので、それを基準に見ていくと195/45R15のタイヤで誤差+3.7%、195/40R16で誤差+4.7%、次点では185/55R14で誤差+4.1%、185/50R15で誤差+5.4%、185/35R17で誤差+4.5%となります。

コーナリングに全てを賭けるなら195のタイヤ、しかしタイヤが太いとパワーを食われるので太くしすぎるのも考え物、かと言ってサーキットを走るのに165とか155は寂しい。というわけで185/50R15(誤差+5.4%)のタイヤをチョイスすることにします。145から185まで太くすると恐らくオーバーフェンダーを付けないとホイールアーチから出たりストラットに干渉したりで入らないし、そこまでトレッドを広げると恐ろしい車になりそうだし、かなりパワーを食われもするでしょうが、この記事はあくまでも大径タイヤを装着した際のギヤ比の変化を見る実験なので185/50R15のタイヤで行きます。

次の記事ではミニカのノーマル5MTに185/50R15のタイヤを付けたらどのように変化するかを見ていき、余力があれば145/80R12と互換可能なタイヤサイズの一覧表を貼る予定です。次こそ、次でこそミニカ妄想記も終わりを迎える、はず・・!ミニカ Part6の記事へ
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