ただでさえ貴重であり希有な存在のアコードユーロRなのですが、さらに希少種のユーロRをご所望であるなら、6代目かつ初代アコードユーロRではなく姉妹車のトルネオユーロRをチョイスするとマニアック度が激増してユーロR友の会にて話題を掻っ攫えることでありましょう。
6代目&7代目かつ初代&2代目アコードユーロRの諸元と比較
7th Accord Euro R | 6th Accord Euro R | 増減 | |
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参照年月 | 2006/10 | 2002/5 | - |
車両型式 | ABA-CL7 | GF-CL1 | - |
グレード | ユーロR | - | |
お値段(万円) | 265.65 | 255.3 | +10.35 |
駆動方式 | FF | - | |
変速機 | 6MT | 5MT | - |
エンジン型式 | K20A | H22A | - |
エンジン類別 | 直4 DOHC | - | |
吸気方式 | NA | - | |
排気量(cc) | 1998 | 2156 | -158cc |
最高出力(ps) | 220 | 0ps | |
最大トルク(kg・m) | 21.0 | 22.5 | -1.5kg・m |
圧縮比 | 11.5 | 11.0 | +0.5 |
使用燃料 | ハイオク | - | |
10・15燃費(km/L) | 11.8 | 11.6 | +0.2km/L |
車両重量(kg) | 1390 | 1330 | +60kg |
全長(mm) | 4665 | 4680 | -15mm |
全幅(mm) | 1760 | 1720 | +40mm |
全高(mm) | 1450 | 1405 | +45mm |
室内長(mm) | 1940 | 1935 | +5mm |
室内幅(mm) | 1485 | 1415 | +70mm |
室内高(mm) | 1185 | 1190 | -5mm |
軸距(mm) | 2670 | 2665 | +5mm |
装着タイヤ | 215/45R17 | 205/50R16 | - |
最小回転半径(m) | 5.4 | 5.6 | -0.2m |
W-b/Tread比 | 1.76 | 1.79 | - |
出力荷重比(kg/ps) | 6.32 | 6.05 | +0.27kg |
リッター馬力(ps/L) | 110.1 | 102 | +8.1ps |
100km/h(rpm) | 2984 | 3008 | -24rpm |
最高速(ギヤ比) | 268.1 | 239.4 | - |
毎回「6代目&7代目かつ〜」と書くのは面倒なので、ここからは6代目アコードのユーロR(CL1型)を初代、7代目アコードのユーロR(CL7型)を2代目と書くことにします。
まず、初代と2代目で大きく違うのは初代のエンジンがH22A型2200ccであるのに対し、2代目はK20A型2000ccとなっていることが挙げられ、2代目は排気量が初代より200ccも少ないものの圧縮比を11.0から11.5へと高めることで初代と同じ220馬力を発生させています。しかし最大トルクの差は如何ともし難く初代が22.5kg・m、2代目が21.0kg・mで排気量なりの順当な差があります。
2代目ユーロRへのモデルチェンジに伴う変更の中で、個人的にはエンジンの換装よりも目玉的変更点扱いである5MTから6MTへの進化については、次に書くであろうPart2のギヤ比編で触れてみたいと思います。
初代と2代目の細かな違いとしては車両重量が初代より60kg重いのでパワーウェイトレシオの数値が0.27kgほど悪化していること、装着タイヤが205/50R16から215/45R17へと変更されたことが挙げられます。これらは他の車種でも良くある差異なので取り立てて書くほどのことではありません。
ボディに関しては「ホンダはアメリカばっかり見てけしからん!でかすぎ!ボディを小さくしろ!」という声が巷に溢れており、まさにその通りだと思っていたのに、アコードなんてその最たる例だと思っていたのに、6代目から7代目へのモデルチェンジに限れば声高に叫ぶほどには大きくなっていないようです。 ”アコード” という車名からすれば、「まあこんなもんかな」という感じがします。